一条工務店i-smartⅡに住み始めて3年目、むらさきと申します。
我が家は、LANケーブルはオプションの「CAT6Aケーブル」を採用しています。
今回はLANケーブルのオプションを採用するにあたって、ケーブル選択をする上で必要になった知識をまとめてみました。
LANケーブルとは?
LANはLocal Area Networkの略称で、自宅など限られたエリアを接続できるネットワークのことで、それをつなぐケーブルをLANケーブルといいます。
ケーブルは8本の芯線(信号線)で構成されており、その芯線は2本ごとにより合わされ、2本×4セットがゴムなどの被覆材に覆われ、1本のケーブルが構成されています。
- 有線LAN
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ONU(モデム)、ルーター、端末をLANケーブルでつなぐ。
- 速度が速い、安定している
- LANケーブルが必要なため、利用場所が限定される
- 無線LAN(Wi-Fiなど)
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ONU(モデム)とルーターはLANケーブル、ルーターから端末は電波でつなぐ。
- 配線不要、広範囲で利用できる
- 電波干渉、セキュリティリスクがあがる
LANケーブルを選択する上で、「カテゴリ」「シールドの有無」「銅線の構造」の3点があります。
分類①カテゴリ
LANケーブルは「カテゴリ」に分類され、通信速度や周波数などが規定されています。
数字が大きくなるほど通信速度が速くなり、伝送帯域(周波数の幅)が広くなります。
カテゴリ | 最大通信速度 | 伝送帯域 |
CAT.5e | 1Gbps | 100MHz |
CAT.6 | 250MHz | |
CAT.6A | 10Gbps | 500MHz |
通信速度は1秒間に送信できるスピード、伝送帯域は1秒間に送信できるデータ量のことを指します。
つまり、CAT.5eとCAT.6はスピードは同じですが、1秒間に送れるデータ量はCAT.6の方が多いということになります。
車に例えられることが多いです。
・通信速度=車のスピード性能
・伝送帯域=車線の数(道路の幅)
一条工務店の標準が「CAT.5e」になります。
最新の10Gbps光回線を使用する場合は、「CAT.6A」以上のケーブルが必要です。
10Gbps光回線を契約しても、ケーブルが「CAT.5e」「CAT.6」だと速度が1Gbps以下に制限されてしまい、本来の通信速度を発揮できません。
分類②シールドの有無(STPとUTP)
ノイズを遮断するためにシールドで保護してあるSTPケーブルと、保護されていないUTPケーブルの2種類があります。
シールド保護されていると、通信速度や通信の安定性が増します。
- STP(シールドあり)
-
- Shielded Twisted Pairの略称。
- アース対応が必要。
- 工場やデータセンターなどで使われる。
- ケーブル全体がシールドされているもの(F/UTP)、ケーブル内のペア線がシールドされているもの(U/FTP)などシールド箇所によって種類がある。
- UTP(シールドなし)
-
- Unshielded Twisted Pairの略称。
- 安価、アースが不要。
- 広く普及している。家庭やオフィスなどで使われる。
一般的なネットワーク環境であれば、シールドが問題になるようなノイズの影響は考えられません。
ただ、10Gbps光回線を使用する場合は、用いる信号レベルが従来の1/100のため、ノイズによる信号品質の低下が起こりやすいと思われます。
分類③芯線の構造(単線、より線)
ケーブルを構成している8本の芯線、その1本1本の構造を示しています。
- 単線
-
- 1本の太い銅線で構成
- ノイズの影響を受けにくく、通信が安定しやすい
- ケーブルが固く、取り回ししにくい
- 長距離使用におすすめ
- より線
-
- 7本の細い銅線で構成
- 柔軟性があり、配線の取り回しがしやすい
- 通信の安定性が低い
- 単距離使用(5m以下)におすすめ
単 線=芯線(1本の太い銅線)×8本
より線=芯線(7本の細い銅線)×8本
まとめ
今回は私がLANケーブルを選択する上で必要だったことをまとめました。
そもそも私がケーブルについて無知すぎたので、LANケーブルを選ぶ上で知らなきゃいけないことが多くて大変でした…。笑
自分で家を建てようと思うと、いろいろ勉強になりますね。
長くなってしまったので、一条工務店の「CAT.6A」を選んだ理由や仕様は別記事にてまとめます。
何かの参考になれば幸いです。