LANケーブルを選ぶ上で知っておきたい基礎知識

むらさき
一条工務店i-smartⅡで家を建て2年。
首都圏在住。5人家族。
オール電化で、電気代は月平均1770円。

一条工務店i-smartⅡに住み始めて3年目、むらさきと申します。

我が家は、LANケーブルはオプションの「CAT6Aケーブルを採用しています。

今回はLANケーブルのオプションを採用するにあたって、ケーブル選択をする上で必要になった知識をまとめてみました。

目次

LANケーブルとは?

LANはLocal Area Networkの略称で、自宅など限られたエリアを接続できるネットワークのことで、それをつなぐケーブルをLANケーブルといいます。

ケーブルは8本の芯線(信号線)で構成されており、その芯線は2本ごとにより合わされ、2本×4セットがゴムなどの被覆材に覆われ、1本のケーブルが構成されています。

有線LAN

ONU(モデム)、ルーター、端末をLANケーブルでつなぐ。

  • 速度が速い、安定している
  • LANケーブルが必要なため、利用場所が限定される
無線LAN(Wi-Fiなど)

ONU(モデム)とルーターはLANケーブル、ルーターから端末は電波でつなぐ。

  • 配線不要、広範囲で利用できる
  • 電波干渉、セキュリティリスクがあがる

ONU(モデム):信号の変換装置のこと。
 ・光信号⇔デジタル信号:ONU
 ・アナログ信号(電話線)⇔デジタル信号:モデム

ルーター:インターネット回線を複数の機器に接続するための装置。

LANケーブルを選択する上で、カテゴリ」「シールドの有無」「銅線の構造の3点があります。

分類①カテゴリ

LANケーブルは「カテゴリ」に分類され、通信速度や周波数などが規定されています。

数字が大きくなるほど通信速度が速くなり、伝送帯域(周波数の幅)が広くなります。

カテゴリ最大通信速度伝送帯域
CAT.5e
1Gbps
100MHz
CAT.6250MHz
CAT.6A10Gbps500MHz

通信速度は1秒間に送信できるスピード、伝送帯域は1秒間に送信できるデータ量のことを指します。

つまり、CAT.5eとCAT.6はスピードは同じですが、1秒間に送れるデータ量はCAT.6の方が多いということになります。

車に例えられることが多いです。
・通信速度=車のスピード性能
・伝送帯域=車線の数(道路の幅)

一条工務店の標準が「CAT.5e」になります。

最新の10Gbps光回線を使用する場合は、「CAT.6A」以上のケーブルが必要です。

10Gbps光回線を契約しても、ケーブルが「CAT.5e」「CAT.6」だと速度が1Gbps以下に制限されてしまい、本来の通信速度を発揮できません。

分類②シールドの有無(STPとUTP)

ノイズを遮断するためにシールドで保護してあるSTPケーブルと、保護されていないUTPケーブルの2種類があります。

シールド保護されていると、通信速度や通信の安定性が増します。

STP(シールドあり)
  • Shielded Twisted Pairの略称。
  • アース対応が必要。
  • 工場やデータセンターなどで使われる。
  • ケーブル全体がシールドされているもの(F/UTP)、ケーブル内のペア線がシールドされているもの(U/FTP)などシールド箇所によって種類がある。
UTP(シールドなし)
  • Unshielded Twisted Pairの略称。
  • 安価、アースが不要。
  • 広く普及している。家庭やオフィスなどで使われる。

TP(Twisted pair)ケーブルとは?
芯線を2本ごとにツイスト(より合わせ)したケーブル。より合わせすることでノイズの影響を受けにくくなる。

アース処理について。
シールドがあると、外部ノイズによってシールドに電気が溜まり、その溜まった電気がまたノイズの発生源になります。そのため、STPケーブルを用いる場合は、アース処理をして電気を逃がす必要があります。

一般的なネットワーク環境であれば、シールドが問題になるようなノイズの影響は考えられません。

ただ、10Gbps光回線を使用する場合は、用いる信号レベルが従来の1/100のため、ノイズによる信号品質の低下が起こりやすいと思われます。

分類③芯線の構造(単線、より線)

ケーブルを構成している8本の芯線、その1本1本の構造を示しています。

単線
  • 1本の太い銅線で構成
  • ノイズの影響を受けにくく、通信が安定しやすい
  • ケーブルが固く、取り回ししにくい
  • 長距離使用におすすめ
より線
  • 7本の細い銅線で構成
  • 柔軟性があり、配線の取り回しがしやすい
  • 通信の安定性が低い
  • 単距離使用(5m以下)におすすめ

単 線=芯線(1本の太い銅線)×8本
より線=芯線(7本の細い銅線)×8本

まとめ

今回は私がLANケーブルを選択する上で必要だったことをまとめました。

そもそも私がケーブルについて無知すぎたので、LANケーブルを選ぶ上で知らなきゃいけないことが多くて大変でした…。笑

自分で家を建てようと思うと、いろいろ勉強になりますね。

長くなってしまったので、一条工務店の「CAT.6A」を選んだ理由や仕様は別記事にてまとめます。

何かの参考になれば幸いです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次